ちょっと時間に余裕があったので

久しぶりに村上春樹著「スプートニックの恋人」を

読み返してみました

読みながら名言をピックアップ。

 「どんなことでもそうだけれど、

結局一番役に立つのは、自分の体を動かし、

自分のお金を払って覚えたことね。

本から得たできあいの知識じゃなくて」

(69頁)

 理解というのは、つねに誤解の総体に過ぎない。

 (195頁)

 大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、

 自分の頭で考えた小さなことだ

 (239頁)

人にはそれぞれ、あるとくべつな年代にしか

手にすることのできないとくべつなものごとがある。

それはささやかな炎のようなものだ。

注意深く幸運な人はそれを大事に保ち、大きく育て、

松明としてかざして生きていくことができる。

でもひとたび失われてしまえば、

その炎はもう永遠に取り戻せない。 

(262頁)

デビュー作の「風の歌を聴け」の頃から、

格言めいた言い回しが随所に見られましたが、

この作品の中にも結構ありますね。


ノーベル文学賞を逃して残念でしたが、

世界レベルの評価は上がる一方だと思います。

人気が上がりすぎて新作を出すたびに

ものすごいプレッシャーがあるかと思いますが、

あまり気にせず、新作を書き続けて欲しいものです。